Beginning

 路地裏でリンチされているガキがいた。
「おい、何してる?」
 声をかけると、見るからにヤクザという連中が顔を上げる。
「邪魔すんな、兄ちゃん」
「あいにく仕事でね」
 手帳を出すと、「ヤバいサツだ!」とお決まりの言葉と共につむじを巻いたように逃げていく。
 追いかけるには人数が足りないし、たいした揉め事でもなさそうだと神志名は足元にうずくまる影に声をかけた。
「おい、無事か?」
「……アンタかよ」
 忌々しげな声に少し驚く。
 黒崎―――『クロサギ』の異名を持つ、詐欺師を騙す詐欺師だ。
 神志名が上野東署に研修配属になってすぐ、とある事件で行き会った男で、以来幾つかの事件に彼の影を感じたがいずれも逮捕には至らなかった。
 だが見た目にはほとんど学生で、高校生でも通りそうな男は口元の血を拭って神志名を睨みつけた。
「こんなところで何してる?」
「見りゃわかるだろ」
「お前が襲われたってことは、今の連中は詐欺師か?」
 目を光らせた神志名に、黒崎が皮肉げな笑みを浮かべる。
「あいにくただのカツアゲだよ。学生と間違われてさ」
「嘘をつけ」
 相手はどう見てもヤクザだった。
 何か詐欺に関わるネタであることは間違いない。
 だが見失ってしまった今、この顔のわりにふてぶてしい男が吐くはずもなかった。
 舌打ちして、神志名は踵を返した。
「もう行くのかよ」
 背中にかかる声にちらりと振り返る。
「今のヤクザに心当たりがないかマル暴にあたる」
「無駄だと思うけどね」
「なら今の連中のかわりに俺がお前の体に聞いてやろうか?」
「ああ、路地裏で袋叩きにすんのはアンタの得意技だもんな?」
 知り合った時のことを当てこすられて、むっとする。
 あの時は確かにずいぶん血が出ていたが、額の傷は浅い割に出血が多くて派手に見えるだけだ。
 ボディにくらわせた拳も手加減したのだが、どうやらこの男は荒事にはあまり縁がないらしい。
「自分の身くらいは自分で守れるようにしとけ、クソガキ」
「俺は平和主義者でね」
 うそぶく黒崎に今度こそ背を向けた神志名だが。
「……痛っ!」
 その声に反射的に振り向くと、黒崎が足首を抑えて呻いていた。
 無視しようかと思ったが、結局のところ神志名は警察官だった。
 ため息をついて、神志名はもう一度黒崎に歩み寄った。


 病院に行くほどじゃないと本人が言い張るので、神志名は近くに止めてあった捜査用車両に黒崎を押し込んだ。
「まさかあんたと乗るハメになるとはね」
「次は手錠つきで放り込んでやるから覚悟しとけ」
 ぼやく黒崎にかまわず、以前行った事のある黒崎のアパートに車をつける。
 そのまま放り出して署に戻ろうと思ったのに、部屋が2階なのでさらに仕方なく肩まで貸してやるはめになった。
 正直、クロサギでかなりの金を稼いでいるはずの男が住むには安っぽすぎるアパートだと思う。
 数台分ながら駐車場があるのが驚きだ。
 まあこんなところに金を置いてあるはずがないし、確かに空き巣すら見向きもしないような佇まいではあるが。
「もうここでいい。……悪かったな」
 入口で黒崎がドアも開けずに言う。
 最後の言葉はさすがに少し決まり悪げだった。
 しかしそうなると意地悪な気持ちがむくむくと頭をもたげてくるあたり、神志名も天邪鬼のタチだ。
「せっかくここまで送ってやった恩人に茶も出さずに帰すつもりか?」
「え?」
「それとも見られちゃ困るものでもあるのか」
 突然の言葉に戸惑っていた黒崎だが、その台詞が駄目押しになった。
「……言っとくけど、インスタントコーヒーしかないぜ」
「十分だ」
 我ながら何をしているのかと思いながら神志名は黒崎を支えて部屋へ入った。
 ドアをくぐるともう全部が見渡せる1Kだ。
 南向きで日当たりはよく、どうやらユニットバスもあるようだが、いかんせんモノが溢れすぎている。
 ベッドの上だけが安全地帯のようで、そこに丸くなっていた黒猫が突然の訪問者に顔を上げた。
 あからさまな敵対心は現さないが、神志名の一挙手一投足をじっと注視している様子は飼い主に似ていなくもない。
 素早く観察を済ませると、神志名はのそのそと床の荷物をよけて這っていく黒崎のコートの端を掴んで引き戻した。
「うわ!?」
「救急箱はどこだ?」
「え?」
 呆気に取られた黒崎が答えるより早く、タンスの上にそれらしい箱を見つけてさっさと行動する。
「ほら、足出せ」
「いいってばよ!」
「さっさとしろ」
 睨みつけると黒崎はしぶしぶと足を出した。
 腫れた足首を手早く触診する。
「たいしたことないな。明日には歩ける」
「……わかんないな、なんでここまですんだよ?」
「乗りかかった船だ」
 我ながら馬鹿馬鹿しいと思うが、1度やりかけたことはとことんやらないと気がすまないタチだ。
 湿布を当てて包帯で簡単にテーピングすると、救急箱を元の場所へしまう。
「……アンタの部屋はきっと綺麗に片付いてんだろうな」
「この部屋と比べたら大抵の部屋は綺麗なもんだ」
 ついでに腕まくりをするとガスコンロにかかっていた薬缶に水を入れ湯を沸かし始める。
「おい粉はどこだ? あとちゃんと洗ってあるカップ」
「……アンタ、仕切り屋って言われないか?」
「そういう奴が一人はいないと組織は動かない」
 嫌味を受け流すと勝手にそのへんを開けてインスタントコーヒーの粉とマグカップをふたつ見つけ出す。
 そのとき、あるべき場所に包丁が1本もないことに気づいた。
 見つけたのは玩具のような果物ナイフだけ。
 黒崎について調べた時に読んだ、父親が起こした一家無理心中事件の調書を思い出す。
 詐欺師に騙され借金だらけになり追い込まれた父親が包丁で家族を刺し自分も自殺。
 腹部に重傷を負った息子だけがかろうじて一命を取り留めた。
 ただひとり生き残った息子から刑事が病院で聴取した内容は、あまりにも悲惨なものだった。
 だからといってこいつがやっていることが正当化されるわけじゃない―――神志名は机の上のコンビニ弁当の空きがらをちらりと見やったが、何も言わずコーヒーを入れた。
「あ、俺砂糖ふたつとミルクふたつね」
「よくそんなものが飲めるな」
 呆れながらも希望どおりにしてやる。
 場所がないのでベッドの上に座り込んだ黒崎が妙にかしこまってそれを受け取った。
 こちらはブラックのコーヒーを啜りながら、神志名は妙なことになったと眉を寄せた。
 当たり前だがこの部屋に詐欺の証拠などあるわけがない。
 刑法や商法に関するマニュアル本が散らばっていることを除けば、ごく普通の一人暮らしの学生の部屋と変わらない。
「……何か面白いものでも見つかったかい?」
 ふいに声をかけられてぎくりとする。
「あいにく、キャリアの警部補殿がお気に召すようなモノはないと思うぜ。せっかく来ていただいたのに悪いけど」
「口の減らんガキだな」
 むっとして神志名は黒崎を睨み返した。
「あのヤクザもどうせならお前の口を縫い付けてくれりゃいいものを」
「あそこでアンタが現れなきゃやったかもね」
「物騒な話だな」
 反応してしまうのは職業柄仕方ない。
「切り抜けられそうなのか?」
「……心配してくれるわけ?」
 聞き返されて、はっとする。
「馬鹿言え。お前がどこで野垂れ死にしようと俺の知ったことじゃない」
 神志名の言葉に黒崎は小さく笑った。
「ならほっとけばよかったのにさ」
「見ちまったもんをほっとけるか」
 神志名はいまいましげに吐き捨てた。
「だから次に袋叩きにされるなら俺のいないところでにしろ」
「無茶言うよこの人……」
 黒崎が肩をすくめる。
 それから、ふと思いついたように聞き返した。
「つまり、次も行き会えば助けてくれるんだ?」
「…………」
 じろりと睨みつけるが、無言はすなわち肯定で、何の威力もない。
「被害届を出すならウチの署以外に出せ。お前のために出す捜査員はいない」
 案の定にやにやし始める男に、精一杯の憎まれ口を叩いた。
「あんたがいるじゃん」
「そんなにヒマじゃない」
「どうせ研修中だろ?」
 コクイチに合格したキャリアにとって所轄での見習い勤務期間などたいした意味はない。
 半年もすれば警部に昇進して警察庁に配属されるのが慣例で、だから上野東署の課長や署長も神志名を「お客様」扱いだ。
 それを知っての嫌味に少しばかりむっとする。
「サッチョウに行ってもお前を逮捕するのを諦めるわけじゃないからな」
「アンタしつこいな……」
 さすがに少しうんざりした様子で黒崎がため息をついた。
「俺に惚れてんの?」
「馬鹿言え」
「そう馬鹿なことでもないさ。こっちの世界にゃそういう趣味を持ってる奴も多くてね」
「犯罪者と一緒にするな」
 吐き捨てると、黒崎は目を眇めた。
「オカマだろうがゲイだろうが、法を犯してるわけじゃないだろ。表の世界で綺麗に生きてるあんたにゃ汚らわしいだけだろうが」
「…………」
 確かに言い過ぎたと思う。
 だがそこで素直に黒崎に謝れるようなら神志名ではない。
 大体、黒崎に謝る必要はないはずだと考えた所で、ふと思い当たった。
「お前もそうなのか?」
「え?」
「だから―――」
 うっかり口に出してしまってから後悔する。
 珍しくうろたえる神志名を黒崎は面白そうに見やった。
「『そう』だったらどうするんだ? 謝ってくれるのかい、刑事さん」
「なんでお前に―――どっちにしろお前は犯罪者だろうが」
「くどいようだけどそういうことは令状取ってから言ってくれよな」
 黒崎はしれっと答えた。
「それに犯罪者相手だろうと、言っていいことと悪いことはあるんじゃないの」
「…………」
 正論だと思うので神志名も詰まる。
「……別に偏見は持ってない。さっきのは、言葉の綾だ」
「経験は?」
 畳み掛けられて、あるか、と怒鳴りそうになるのをぐっと堪えた。
「ない」
「興味ないのか?」
「何?」
 そのしつこさにさすがに妙な感触が胸をよぎった。
「お前、まさか本当に」
「『これ』は犯罪じゃないんだぜ―――あんたも認めただろう?」
 黒崎が薄く笑う。
 まるでベッドの上にもう一匹猫がいるようだ―――そう思って初めて、黒猫がいなくなっていることに気づいた。
「たとえばあんたが『そう』だって、何も罪に問われたりはしない―――ま、キャリアとしちゃスキャンダルだろうけど」
「俺の弱みが知りたいのか?」
 黒崎の目に一瞬困惑したような色が浮かぶがすぐに消えて、神志名は何か大事な尻尾を掴みそこなったような気がした。
「確かにスキャンダルだな―――相手が詐欺師なら完璧だ」
「詐欺師じゃないってのに」
 顔を顰める黒崎に近づく。
「弱みが欲しいならくれてやる」
「え?」
 避ける暇を与えずに、胸倉を掴んで引き寄せると唇を重ねた。
 ほとんど触れるだけのそれに、黒崎が硬直している気配が伝わってきて、ざまあみろと思う。
 すぐ離してやると、黒崎は真っ赤な顔で口元を拭いながら睨みつけてきた。
「……どういうつもりだよ」
「誘ったのはそっちだろ」
 しれっと答えてやるとなおさら真っ赤になった。
「ガキが、大人をからかうのは10年早い」
「アンタが思うほどガキじゃない」
「どうだか」
「試してみるかい? 警部補どの」
 黒崎が強がった笑みを浮かべ、シャツのボタンに手をかけた。
 白い鎖骨が露わになり、神志名は目を眇めた。
 お互い危険な領域に足を踏み入れていることはわかっていたが、このクソガキにお仕置きしてやりたいという気持ちの方が勝った。
「いい度胸だ」
 神志名はネクタイを引き抜くと、ベッドに片膝を乗り上げた。
「あとで泣いて謝っても遅いからな」
「泣きを入れるのはあんたの方かもしれないぜ」
「口の減らんガキだな」
「なら塞いでみれば?」
 まったくああ言えばこう言う。
 可愛げがねぇな、と胸の内で呟いて、神志名は言われたとおり黒崎の唇を自分のそれで塞いだ。
 後ろ手に脱ぎ捨てたベストが床に落ちる音を聞きながら、そういえば鍵はかけなかったなと頭の隅で思った。


「おい、力抜け」
「……っ……」
 食いちぎられそうな締め付けに、神志名は荒い息を吐きながら黒崎の耳元で囁いた。
 だが黒崎は必死に歯を食いしばるばかりで、少しも動かない。
「おい……?」
 神志名は宥めるようにその頬に触れて、ふと思い当たったことを口にした。
「お前まさか、初めてなんじゃないだろうな?」
「……っ、悪い、かよ……っ」
 黒崎が苦しげな息の下から吐き出し、汗とも涙ともつかないものが頬を伝う。
 それに神志名は内心うろたえた。
 確かに経験豊富とはいえないようだが、こんな誘いをかけてくるくらいだ、それなりに経験があるのだろうと思ったから抱いたのだ。
 初めてとなれば、話はまるで違ってくる。
 その逡巡を見抜いた黒崎が薄く笑った。
 それもまた苦しげなものではあったが。
「初めてだから、なんだよ……? 女じゃあるまいし」
 確かにそうだが、現実に自分の下で苦痛に喘いでいるのを無視できるほど神志名は冷酷な男ではない。
 とはいえ、今更止めることなど出来ない状態だった。
「……しょうがねぇな」
 呟いて、痛みに力をなくしてしまっている黒崎のものに指を絡める。
 びくりと細い体が慄いて、頬に赤みがさした。
「や、やめ……」
「黙ってろ」
 死にそうな顔してるくせしやがって、と囁きながら耳朶を噛んでやるとかすかに甘い吐息がこぼれた。
 どうやら弱いところらしい。
 そこばかりを責めながら絡めた指を動かしてやれば、次第に立ち上がり熱いものをこぼし始めた。
 同時に神志名をくわえ込んだ部分もようやく綻んできて、異物を押し出そうと怪しい蠕動を繰り返す。
「……動け、よ……」
 黒崎が薄く目を開けて呟いた。
 その拍子に目尻から転がり落ちた涙は見なかった振りをして、神志名はゆっくりと動き始めた。


 勝手にシャワーを使わせてもらった神志名は、手早く身づくろいをしながらまだベッドでぐったりしている黒崎を見下ろした。
「おい、生きてるか?」
「……少しは手加減しろよ、ったく」
 黒崎が枕に顔を埋めたままぼやく。
「しただろ」
「あれでかよ……最低」
「あいにく俺も男は初めてでな」
 返事が途切れた。
 神志名は煙草に火をつけ、一服してから口を開いた。
「なんでこんな真似をした?」
「……ただの気分だよ」
「ただの気分で、男にヤられる奴がいるか? しかも初めてときた」
 また無言。
「……いるんじゃねえの」
 長い沈黙の末、ようよう返ってきた言葉に神志名はため息をついた。
 少なくともカメラや盗聴器が仕掛けられていないことは確認している。
 強請りのネタにする気ではないらしい。
 ―――どういうつもりだ?
 わざわざ乗ってやったのだから、どんな罠を仕掛けたか見せてもらわないことには骨折り損だ。
 それともこれはいずれ使うカードのひとつとして手に入れただけで、今は動くつもりがないのか。
「―――そんな警戒しなくてもいいぜ。別に強請る気はないから」
 黒崎の低い声にはっとする。
 その程度の考えは黒崎もお見通しというわけだ。
「ならどういうつもりだ?」
「言っただろ……気分だよ」
「この……っ」
 かっとするのに、黒崎がくすりと笑った。
「じゃ、こう言えば満足か? アンタ、俺の好みなんだって」
 踏み出しかけた足が止まる。
「何?」
「抱かれてみたかったんだよ」
 顔を上げた黒崎の漆黒の目が神志名のそれを捉えた。
 サギというより鴉のような目だと思った。
 真っ黒な、底なし沼のような目。
 絶望という言葉の本当の姿を見たことがある目だ。
 迂闊に踏み込めば、足をとられる。
「……寝言は寝て言え」
 吐き捨てて踵を返そうとしたが、神志名は一瞬躊躇ったあと手帳を取り出した。
 ボールペンを走らせた紙を破り取ると、黒崎の枕もとへ投げる。
「俺の携帯の番号だ。出頭するなら連絡をよこせ」
「え」
 黒崎が呆気にとられた顔をする。
 そんな顔は年相応というか、年より子供っぽく見えた。
「『仕事』に悪用しやがったら地の果てまで追いかけてブタ箱に叩き込んでやるからな」
「するかよそんなおっかないこと」
 呟きを背に、今度こそ部屋を出る。
 日差しに思わず目を細めて、まだ日が高かったことに気づいた。
 あの部屋は昼で窓も開いていたというのに、なぜかひどく暗く感じた。
 ―――あのガキの目玉みたいに。
 階段を下り歩き出した時、ポケットの携帯電話が鳴った。
「神志名です」
『―――俺だけど』
 たった今別れた男の声に思わず顔を顰めた。
「決心が早いな」
『馬鹿言え。……なあ、アンタ今日は夜勤?』
「いや?」
 訝しく思いながらも正直に答える。
『んじゃ帰りにコンビニで弁当買ってきて。シャケ弁かから揚げ……』
「ああ!?」
 神志名は思わず携帯に向かって怒声を上げた。
「冗談じゃない、なんで俺がそんなこと―――」
『腰が痛くて動けないんだよねえ』
 返ってきた言葉にぐっと詰まる。
『このままだと救急車を呼ぶしかないよな。 何があったかって聞かれたら、俺、上野東署のキャリア様に何されたか全部しゃべっちゃうかもよ?』
 笑いを含んだ声。
「……くだらない脅しだな」
『確かにくだらないね』
 ほんの少し、その声音に混じった色合いが神志名の足を止める。
『だけどあんただって、俺に興味があるだろう?』
 見透かした声。
 携帯の番号を渡した時点で答えは出ている。
「…………ちっ」
 神志名は舌打ちして、再び歩き出した。
「言っとくが何時になるかわからんぞ」
『いいよ。その代わり2個買ってきてくれよな』
 今はごく普通のガキとしか聞こえない黒崎の声を聞きながら、空を見上げる。
  昼下がりの空は青く、神志名の悩みも、黒崎が抱えた闇もどこかに落としてきたように高かった。


*展開早くてすみませんがカシクロもう本番です(笑)。
基本出来上がってるSSの方が書きやすいので、これからは出来てる二人の話ばっか書いていきます。
ちなみに神志名はけっこう面倒見がいいタイプだと思う(笑)。


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